受験前の小学生の息子から、「なぜ勉強するの?」って聞かれたけど、上手く答えられなかったな・・・。
受験のために勉強して欲しいけど、やる気が上がらないみたい。どうすれば良いんだろう?
こんな人のための記事です。
本来、勉強は人生を豊かにするためにやるものですよね。
そもそも勉強したくないときは、無理してやらなくても良いんじゃない?
でも、受験になると話は別です。人生のターニングポイントと表現しても差し支えないのではないでしょうか。受験戦争という言葉があるように、戦争の参加者たちは過酷な思考訓練を行うわけです。
そんな中で勉強に対するモチベーションが下がっていく我が子を見るのは、戦わずに負けてしまいそうで、心苦しいものです。
子供の将来が予知できる、と言っても過言ではない・・・
勉強できない子供に対して「勉強しなさい」と言っているのは、仕事できないサラリーマンに対して「仕事しなさい」と言っているようなもの。
一生懸命やってるのに!って、涙が出ちゃう
感情に触れる問題のため、親子の会話によって、ゆっくりと解決することになります。しかし、行き当たりばったりで会話すると、会話が好ましくない方向へ進んだり、うまく整理できずに結論がでないこともあります。
この記事では、子供との会話の進め方をまとめます。
知識や価値観を共有する
親と子供で圧倒的に違うのは、人生経験です。最初に、知識や価値観の共有を行いましょう。
社会人になってから、「勉強するんだった」って言ってる人は多いけど、子供には理解できないんじゃないかな?
何をすることが「勉強」なのか
子供は「学校」「家庭」という小さいコミュニティでの経験しか持ちません。
しかし、親は年齢を重ねる中で、様々な人との出会いがあったり、もっと大きいコミュニティへ参加することになります。
社会の洗礼をあびる、とも言うよ
この中で出会った問題は、勉強しないと解決できないため、年齢を重ねてからの方が、勉強の意欲が増えたという人は珍しくありません。
まぁ、勉強したくないって人もいるけどね
つまり、目的があるから、勉強の意欲が生まれたということです。
これと同じように、「目的(ゴール)」を決めて、それを達成する最も効率的な手段が「勉強」である、という論理が作れないから、勉強のやる気が出てこないわけです。自分自身の設定した目的に、どれくらい重要性(価値)を感じることができるか、が大切になります。
勉強は手段!勉強マニア以外は、勉強を目的にしちゃダメ
ここでの「勉強」は、入試試験の受験合格をマイルストーンとした、「ハイスペックな学歴を手に入れる手段」と想定しています。
学校でなければ提供できないこと
主に、「学歴」と「環境」の2つとしました。
環境が悪い学校は、行く価値なし!
学歴
これは説明不要ですよね。在籍した事実が学歴となります。
学歴は、人生において色々役立てることができます。
例えば、日本の労働環境では、「新卒」の特権が強いです。企業が新卒の入社面接で最初に見るのは、犯罪歴などのNG項目を除けば、まず「学歴」です。
企業がなぜ学歴を見るかというと、どれだけ勉強したか、推し量れる指標にできるからです。自身の経験としても、高学歴の人は頭が良い印象があります。
学歴で選ぶと安心感があるよ!
今の日本では、サラリーマンの給与は
- 所属している会社
- 業種
- 年齢
でほぼ決まります。この「条件の良い会社」へ入社するために、「学歴」が必要になります。ここでのポイントは、サラリーマンの給与に個人の実力が大きく影響されない、という点です。
悲しいけど、これ現実なのよね
環境
「環境」とは人と設備です。
価値観を揺さぶってくれる人との出会いは、代えがたい経験です。社会に出てからも、いわゆる高学歴な人たちの中には、興味深い価値観を持っている人が多いと感じます。
頭良い人は、会話したら分かるよね
また、理系分野であれば、高価な実験設備は学校にしかないことが多いです。大学生のときに、徹夜して実験したりレポート書いた経験のある人、多いと思います。
だって留年が嫌だもん
知識は?
インターネット環境が発達した昨今では、「知識」は学校に行かなくとも身につけることができます。
知識を得たり、学問の追求に価値を見出す強制力を働かせられるところが、「学校」なだけです。価値があると感じるから、そのことに時間を費やすことができます。
知識を得るだけだったら、いつでもどこでも出来るよ
(モチベーションが続かないけど!)
究極の投資先は「自分」
投資の神様 ウォーレン・バフェットは、「究極の投資先は自分」と言っています。要約すると、以下の通りです。
- 自分自身が持っているものを、誰も奪い取ることはできない。
- 誰にでも、まだ使うことが出来ていない潜在力がある。
- 課税されてなくなることも、インフレによって失われることもない。
- 生きている限り、持ち続けることができる。
他の誰のためではない、自分のための投資が「勉強」と考えることが大切だと思います。勉強は自分の身を守るためでもあるし、人生をより良くする手段でもあります。
だから、僕は勉強することをやめないのだ
勉強の目的(ゴール)を明確にする
価値観と知識を共有したら、次は目的(ゴール)を決めましょう。この目的に、どのくらいの価値を感じてくれるかが、親の腕の見せ所です!
目指す目的(ゴール)はどんな状態のこと?
良い状態、悪い状態
単純に、良い状態=楽な割にお金が儲かる状態、と思っていませんか?
例えば、毎日ソリティアをやるような仕事をしていて、お金が懐にはいってくる状態は、本当に良い状態なのか、ということです。リストラ部屋があって、ただそこでじっとしていることは良い状態なのか。
仕事の価値に見合った報酬がもらえるというのが最も健全だという前提があって、価値の高い仕事をしたいと思いますよね。
では、価値の高い仕事って何だと思いますか?
価値の高い仕事って、自分にとって価値の高い仕事のことだよ
思考を整理するためのテクニック
価値感を明らかにする作業は意外と難しいです。思考を整理するためのテクニックを使うと、少しだけ楽ができます。
ビジネスでもたまに使うよ
具体的には、
- マインドマッピング
- ブレインストーミング
- 記録をとる
があります。
特に、記録をとることは、簡単に言葉を具体化できるのでオススメです。
ちなみに、かえるは何でもメモして記録するのが大好きだよ
聞き役に徹する
一緒に考える
大切なのは、否定しないことです。上から目線ではなく、子供と同じ目線で、子供が何を考えているのか、理解しようと努力することが大切です。
子供の考えに共感しましょう。
人間は感情の生き物なので、論理的に動いていると思っていても、感情で動いていることが多いです。感情を共感することによって、行動も共感できます。
これが、愛・・・!
決めるのは子供自身
意思決定の権利は、子供自身にあると考えましょう。
子供の人生に責任を持つのは子供自身です。親の考えを押し付けることは良くないです。また、子供が決めたことは信頼して、精一杯応援できると素晴らしいです。
子供と価値観が違うときでも、応援できるかな・・・
勉強の目的(ゴール)を見つけることが出来なかったら?
これ、意外と多いんじゃないかと思っています。自分自身の価値観だって、真剣に考えることがあまり無かったりしませんか?
やり続けてみないと面白みが出てこないことがある
1日熱中すると価値を感じることができても、数分考えた程度では価値を感じられないことがあります。しかも日常で必要のないものは、その重要性をある程度精神に刷り込まないと、熱中できないと思います。
例えば、プログラミング。ゲームを作れるくらいになって、初めて面白くなってくると、そこからは面白いからやっている、という気持ちになれるかもしれません。
色々チャレンジして、たくさん失敗しようぜ!
「お金を稼ぐため」でも良い
特にやりたいことが決まっていないのであれば、将来、自分の人生が楽になるようなことを目的に設定するのも良いかもしれません。
例えば、「お金を稼ぐため」に勉強をして、経済的な自由を手に入れてから、ゆっくりと、本当に自分のやりたいことを探すのでも良いと思います。
生きていくためには、お金が必要!
そのためには、費用対効果で職業を探すのも選択肢としてはありです。
上手くいかないときでも、どっしり構えておきたいね
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