働いても働いても給料が上がらない・・・。
会社員の給料は低い。やっぱ副業で稼がないと!
こんな人のための記事です。
国税庁の民間給与の実態統計調査によると、日本の給与所得者は平均で 436 万円、年収 1000 万円以上は 4.6% しかいません。
年収 1000 万円って、ちょっとしたステータスだよね。
日本において、年収 1000 万円を超える会社員はとても少ないです。
しかし、私はアラフォーながら年収 1000 万円を超えることができています。
そんな私の経験上、強く言わせていただきたいのが、年収 1000 万円になるだけなら、一般的に思われているより難しくないことです。
私の周りには高卒の人もいますし、コツさえ知っていれば、誰でもできそうな再現性も感じています。
しかもこの職場、ずっと人が不足しているんだよね。
この記事では、年収 1000 万円オーバーの会社員が、年収 1000 万円の会社員になるメリット・デメリットを紹介します。
そのあと、年収 1000 万円になるための具体的な4つの方法を説明していきます。
年収1000万円の会社員のメリット・デメリット
年収 1000 万円の会社員、サラリーマンをうらやましいと思っていませんか?
なんせ上位 4.6% ですし。
年収 1000 万円の会社員は、日本における会社員の上位 4.6% という、めずらしい部類の生き物です。
しかし、意外と良いばかりではなく、苦しいことも経験します。
なぜなら、会社員は源泉徴収の奴隷だから・・・!
それでは、年収 1000 万円の会社員になるメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット①:安定して高い収入が得られる
これが最大のメリットです。
源泉徴収票に 1000 万円と書かれる満足感を手に入れることができます。
さらに会社員の性質上、確実に給与が振り込まれるため、その高収入は途絶えることがありません。
それにより、安定した収入にもとづいた将来を計画することができます。
会社員は法律で強力に守られているため、会社都合で解雇することが難しいです。
つまり、日本における会社員の雇用形態の、社会主義的な一面を最大限に利用することができます。
会社員をクビにしたいとき、企業は希望退職者を募るしかないんだよね。
メリット②:将来受け取る年金受給額が多い
会社員の場合、会社が半額負担する厚生年金に加入します。
年収が高いと、この厚生年金で将来受け取れる金額が多くなります。
厚生年金の計算方法は日本年金機構のホームページに公開されていますが、少し複雑です。
ざっくりとした計算になりますが、
給与の中央値である年収 360 万円と、年収 1000 万円を比較すると、厚生年金の受給額は
となります。
その差は月額で約 6.9 万円、年収にすると約 83 万円です。
けっこう大きい!
メリット③:自分に自信がつく
資本主義社会において、収入はそのまま生きる力になります。
お金があれば、世の中にある多くの問題を解決することができます。
そのため、年収 1000 万円を安定的に手に入れることにより、ある程度、自分の周りの環境をコントロールすることができます。
また、当ブログの資産実績で投資結果を公開しているように、毎月積み立てている投資の入金力を高めることができます。
これによって、さらに資産を増やすことができます。
お金こそパワー。
デメリット①:社会保険料、税金が高い
そんな年収 1000 万円の会社員が常に不満に思っていることがあります。
それは、給与所得を上げれば上げるほど、社会保険料と税金が高くなることです。
住んでいる場所や扶養者などで変わりますが、
年収 1000 万円の場合、社会保険料+所得税+住民税=約 277 万円 になります。
手取りは約 723 万円だね。
社会保険料や所得税、住民税の計算は、こちらの Yahoo ニュースを参考にしました。
ちなみに、手取り収入からさらに消費税や自動車重量税などが引かれます。
仕事に費やしている時間の 30% 以上を社会保険料と税金のために働いているかと思うと、なんだか疲れちゃいますよね。
江戸時代の農民は、取れた米の 40~50% を年貢として納めたらしいよ。
デメリット②:残業などの環境が悪くても転職しにくい
年収 1000 万円オーバーになると自分に自信がつきますが、それがデメリットになることがあります。
年収が高いことに満足すると、今度は年収が下がることに対して不安がでてきます。
つまり、年収をこれ以上望めないかもしれないと考えることにより、向上心が育たなくなります。
その結果、もっと良い環境で成果を出したい、スキルアップしたい、というモチベーションに制約が働きます。
自己実現のために仕事をしていたつもりが、気がつくとお金のために働いてしまって、疲れることをさけるようになります。
いわゆる、大企業病になるってこと。
デメリット③:周りに優秀な人が多い
優秀でなくとも高収入な仕事はできますが、 国税庁の民間給与の実態統計調査によると、 高収入の環境には大学卒、大学院卒の人が多いです。
つまり、高収入の環境には、よく勉強した人 (よく勉強している人) が集まります。
また、私自身の経験として、いわゆる高学歴の人には、優秀な人が多いです。
少し話したら、頭の良し悪しはわかるよね。
こういった優秀な人たちと一緒に仕事をするとき、自分も優秀でなければ、かなりの劣等感を持つことになります。
個人差はありますが、常に勉強しつづけることが好きな人でなければ、厳しい環境だと思います。
継続的に自己投資を行う必要があるため、自分の時間を自由に使えない制約があります。
特にマネージャ職になると雑務が多くなる傾向にあることから、専門性を高める機会が減ります。
そのため、スキルアップをすることへの意識を高くして仕事へ取り組む必要があります。
私のようなエンジニア職だと、技術力で勝負するため、優秀かどうかに勤続年数はあまり関係ありません。
スキルアップの視点だと、優秀な人が多いのはメリットになるかもだけどね。
なお、私の周りでは、学歴のネームバリューで給与は決まらないです。
最終的に、「高校」「大学」「大学院」などのどれを卒業したかで、給与が決められているように感じます。
年収1000万円の会社員になる具体的な4つの方法
ここまでで、年収 1000 万円の会社員のメリット・デメリットを紹介しました。
「年収 1000 万円」がキャッチーな言葉なのでだまされそうですが、デメリットはそれなりにあります。
ここからは、それでも年収を高めたい人へ向けて、会社員が年収 1000 万円になるための具体的な方法を紹介していきます。
方法①:情報収集をする
年収を高めるには、まず自分自身の市場価値や、就職・転職環境の情報を収集します。
ここでの情報とは、事実のことです。
事実を知って、事実にもとづいて判断することが重要です。
このことから、情報を集めるとき、できるだけ事実に近い一次情報や、数値データを集めたほうが良いです。
エンジニアの文化圏では、Fact Finding (事実を見つけろ) って言葉があるよ。
人間は自分にとって、都合の良い情報を聞きがちなため、意外と事実を知りません。
例えば Youtube では、自分の好みにあった動画しか表示されませんし、周りには価値観のあう人が多いと思います。
名著「FACTFULNESS」では、人間の本能に着目して誤解の起きやすい事例を紹介しています。
個人的に、とてもおすすめな本です。
給与を決める条件を知る
こちらの記事では、国税庁の民間給与の実態統計調査から、会社員の給与を決める条件を整理しました。
これらは統計により見えてきた、会社員の給与についての現実です。
このうち、短期間で変えられない性別、年齢、学歴を無視すると、給料アップに有効なのは、稼げる地域、業界、大企業、正社員に就職することです。
出身大学は転職にほぼ関係ない
転職において学歴がどれほど影響するのか、こちらの「Fラン大学就活チャンネル」さんの動画が参考になります。
この動画では、転職における学歴の有効性を、数値データにもとづいて検証されています。
結論を言うと、出身大学は転職にほぼ関係ありません。
関係があるとすると、高卒、大卒、大学院卒の情報のみです。
私自身、採用面接に立ち会うことがたびたびあり、同じことを実感します。
確かに、いわゆる高学歴の人のほうが優秀と感じることは多いですが、低学歴だからといって、不採用にする理由にはなりません。
面接の様子を見て、優秀な人を採用したいだけなので、出身大学は参考程度に見るだけです。
出身大学見て、仕事してないからね。
転職市場は拡大している
転職市場の状況は、10 年ほど前とくらべて、大きく変わっています。
2019 年 4 月、経団連の中西会長 (当時) は、「企業が終身雇用を続けていくのは難しい」と言及しました。
また、2019 年 5 月、トヨタ自動車の豊田社長が、「終身雇用の維持は難しい」と発言しています。
このことは、年功序列や終身雇用といった、従来型の雇用形態が崩れていっていることを示しています。
これは、総合電機・半導体・電子部品業界のにおける、転職決定者数の推移を示したグラフです。
このグラフからは、
ことがわかります。
転職活動は簡単
経験に勝る知識はありません。
まず、転職する前に、お試しで転職活動することをおすすめします。
転職はエージェントに登録すると、ほぼ自動的に進みます。
また、もし社内に転職制度があるのなら、それを活用することもできます。
社内転職制度を活用すると勤続年数がリセットされないため、退職金が減らないメリットがあります。
制度によっては、同じ部署に勤続〇年以上などの条件があるため、制度の要件をよく確認してから使うのが良いと思います。
転職はリスクが伴いますが、転職「活動」はリスクがありません。
デメリットは自分の時間を使うことくらい。
まず、実際に転職活動をやってみて、どのくらい難しいのか確認してみることをおすすめします。
意外と簡単なため、驚くかと思います。
実際にやってみて、簡単すぎて驚いちゃったね。
方法②:転職エージェントを使う
転職には、必ず転職エージェントを使うようにします。
転職エージェントを使わないと、年収アップはできないと考えたほうが良いです。
転職エージェントは多くありますが、私のおすすめはこちらの企業です。
余裕があるなら、リクナビと JAC Recruitment の両方に登録したほうが良いです。
それぞれの転職エージェントで求人を探したところ、年収の幅は 500 万円~ 1200 万円、多くが日系企業で 20% ほどが外資系企業でした。
年収 1000 万円になるのが、とても簡単に思えたよ。
また、リクルートエージェントは業界最多の求人件数を持っています。
登録しておくだけで、求人条件の比較に役立ちます。
方法③:給与の高い会社へ転職する
給与の高い会社には特徴があります。
そのため、ポイントを押さえた就職・転職活動をすることが、給与アップには有効です。
こちらの記事で紹介した、国税庁の民間給与の実態統計調査より、
「稼げる地域」「稼げる業界」「大企業」「正社員」の給与が高いです。
さらに外資へ就職・転職すると、+100 万円~ 200 万円以上アップする印象です。
大切なのは、
年収の高い環境となるように、転職エージェントへ必ず要求しましょう。
ちなみに、ある程度の学歴があって、新卒の就職活動をサボらなければ、最初から一部上場企業のような高収入の職業に就くことができます。
方法④:地道に仕事をして、スキルを上げる
無事に就職・転職ができたら、次の転職で自分の専門性をアピールできるような、スキルや職歴を育てましょう。
意外性ゼロな方法だけどね。
自分の趣味の範囲であれば問題ありませんが、自己投資をする (=人的資本に投資する) ときは、給与アップにつながる投資が好ましいです。
こちらの書籍「幸福の資本論」では、人的資本、社会資本、金融資本といった概念を言語化しています。
サラリーマンを続けるのって幸せなの・・・?という疑念を持たれているような、人生に迷った方におすすめです。
また、転職をするときに、自分自身のスキルや職歴を棚卸しするかと思います。
自分がどこに行きたくて、どこに専門性があるのか。
もし、電気系のスキルや職歴に興味のある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
外資へ興味のある方は、英語を勉強しておくのも良いです。
英語はそれだけだと給与アップにつなげることは難しいですが、他のスキルと組み合わせると、大きな力になります。
また、仕事は真面目に、真剣にやるだけで評価されます。
勤続年数の長い人は賛同いただけると思うのですが、意外と真面目に仕事している人は少ないです。
他の人に期待しすぎないようにすることが、ストレス貯めないコツかな。
まとめ:年収1000万円稼ぐのは、そんなに難しくない
この記事では、まず年収 1000 万円の会社員のメリット・デメリットを紹介しました。
基本的に、会社員は源泉徴収の奴隷のため、思考を停止して馬車馬のように働くことが求められます。
例えるなら、目の前にぶら下がった人参に向かって走り続ける、ラットレースのような状況です。
ぶら下がった人参が大きければ大きいほど、現状に満足してしまって、身動きが取れなくなることが年収 1000 万円プレーヤーのデメリットと考えています。
いわゆる「働かないオジサン」は大企業病の末期患者。
次に、年収 1000 万円になるための具体的な方法を紹介しました。
というサイクルを確立してしまえば、会社員でも年収 1000 万円オーバーは難しくないと思います。
また、私が実際に転職活動を行った結果、思っていた以上に、年収 1000 万円の到達は簡単だということがわかりました。
最近では副業が流行っていますが、本業の収入を上げる方が、副業で稼ぐより簡単かもしれません。
向き不向きは人によると思うけど、まずは行動してみることが大切だよ。
ご参考になりましたら幸いです。
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