【資産実績】2021年10月 (+261万円)

資産実績

この記事では、資産の運用実績を紹介します。
長期投資の一例として、参考・指標にしていただければと思います。

投資目的・方針

私の投資目的は老後資金の確保です。
また、投資方針は S&P500 インデックスを主軸とした長期の積立投資です。

  • 基本的にバイアンドホールド、売ることは考えない
  • 主戦場は米国株式 ETF
  • 米国株式 インデックスへの積立投資を行う
  • 相場下落局面で、追加購入を行う
    コモディティ、新興国株式、高配当株式など、割安であれば何でも

投資目的、方針の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

資産の運用実績

現在の資産合計は、約 4003 万円です

運用実績:概要

運用実績:詳細

積立投資の資金は、毎月変わらず 225kJPY (≒1,980USD) で、IVV を購入しています。
ETF の購入単位が 約 52kJPY ごととなるため、毎月の購入金額は若干ばらついています。

購入は毎月の積立のみで、スポットでの積極的な買い増しは行っていません。
相場が過熱感を持っているように見えるので、しばらく様子見をしています。

また、10 月と 9 月の合計で、約 1,106USD (=148kJPY) の分配金が入金されました。
使う予定のないお金ですが、不労所得があると安心感があります。

引き続き米国の株式市場は強く、S&P500 は最高値を更新し続けています。
相場が下がらないため、スポットで購入するタイミングがありません。

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9月下旬から下げていたけど、思ったほどじゃなかったよ。

ドル円チャート (USD/JPY)

次に、ドル円チャートを見てみます。
10 月は1ドル= 113 円~ 114 円まで、一気に上昇しました。

私の金融資産はドル建てのため、ドル円の影響を強く受けます。
ドル円が急激に上昇したこともあり、10 月は日本円で 200 万円を超えるリターンがありました。

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為替の変動は予想できないね。

ドルインデックス (DXY)、円インデックス(JXY)

ドル円チャートだけだとよく分からないので、ドルと円の価値をそれぞれ見てみます。
このチャートは、ドルインデックス (DXY) と円インデックス (JXY) を重ねたもので、オレンジ色が DXY、青色が JXY です。

ドルインデックスは、複数の主要通貨に対する ドル (USD) の価値を示した指数で、分子がドル (USD) 、分母が複数の主要通貨になっています。
つまり、ドルの価値が上がるとドルインデックス (DXY) のチャートは上がって、ドルの価値が下がるとチャートは下がります。

これは、円インデックス (JXY) にも、同じ考え方が使えます。

10 月は、DXY がじりじり上がっている一方で、JXY が急激に下がりました。
これは、他の主要国がインフレを警戒して利上げを計画しているにもかかわらず、日本ではインフレ率が低いことから、利上げを行わないためと推測できます。

JXY のサポートライン

もう少し長期的な目線で見ると、JXY のサポートラインが 2017 年~ 2018 年頃にあることがわかります。

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かなり強いサポートラインだと思うよ。

このサポートラインを下回ると、さらに急速にドル円が上昇すると思われます。

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日本円の価値が下がっていくと、日本の将来に不安を感じてしまう・・・。

S&P500 チャート

10 月の S&P500 は、9 月の相場を引きずって 100 日移動平均を下回ったものの、そのあとは上昇して「いつもの S&P500」に戻しています。

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そして最高値を更新しつづける、まさに最強。

J.P.Morgan, Guide to the Markets 4Q 2021

今月は J.P.Morgan から定期的に発行されているレポート “J.P.Morgan, Guide to the Markets” を紹介します。
このレポートは、世界の経済成長率、企業景況感、各アセットのバリュエーションなどが書かれており、3か月ごとに発行されます。

ここでは、米国株へ長期投資している人の目線で、興味深い情報をピックアップしていきます。

S&P500 における強気相場の歴史

出展: J.P.Morgan, Guide to the Markets 4Q 2021

このグラフは、S&P500 において強気相場の開始時点から、1年目と2年目のリターンと、2年目の最大の下落率をあらわしています。
一般的に強気相場弱気相場の定義はあいまいですが、ここでは、

  • 弱気相場:直近高値から 20% 値下がりした期間
  • 強気相場弱気相場弱気相場の間の期間

としています。

このグラフにおける直近の強気相場は、コロナショックのあと 2020 年 3 月 23 日から開始したとしています。
S&P500 の過去の歴史によると、 強気相場開始から2年目の最大下落率の平均は ー9.8% です。

一方で、コロナショックのあと、 強気相場開始から2年目の最大下落率は、2021 年 9 月~ 10 月初旬の ー5.2% です。
平均を大きく上回る (平均の約半分) ことから、今後もう少し下落する局面があっても不思議ではありません。

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しかも、強気相場開始から1年目のリターンは過去最高、驚きの 74.3%!

  • コロナショック後、S&P500 の強気相場開始から1年目のリターンは過去最高
  • コロナショック後、S&P500 の強気相場開始から2年目の最大下落率は平均の約半分

米国長期金利が上昇する局面の各資産のリターン

出展: J.P.Morgan, Guide to the Markets 4Q 2021

次のグラフは、米国 10 年国債利回りが上昇する局面における、各資産のトータルリターンをあらわしています。
紫色が大幅に金利上昇した場合のリターン、灰色がその逆です。

2021年9月時点で、米連邦準備理事会 (FRB)は

  • 量的緩和縮小 (テーパリング) の開始を 11月に決定する見通し
  • テーパリングの時期は、「来年半ば」までに終えるのが適当

というテーパリング時期の見解を示しています。

FRB、量的緩和縮小11月にも決定 利上げも前倒し示唆 - 日本経済新聞
【ワシントン=大越匡洋】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、量的緩和縮小(テーパリング)の開始を次回会合がある11月にも決定する見通しを表明した。FOMCは景気減速と高インフレが...
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つまり、来年から利上げされる可能性がとても高いってこと。

このことは、来年以降の各資産のリターンが長期的に予想できることを示しています。
したがって、このグラフから来年以降の金利上昇局面では、

  • バリュー株は上がる。一方で、グロース株は下がる
  • 金融セクター、エネルギーセクターは上がる
  • 日本株は上がる。一方で、新興国株は下がる

といったことが読み取れます。

いわゆる、バリュー株は Dow の構成銘柄、グロース株は Nasdaq の構成銘柄です。
また、金融セクター、エネルギーセクターは、VYM/SPYD/HDV といった高配当株 ETF で保有比率が高いです。

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つまり、テーパリングが終わったあと、金利上昇局面では高配当株 ETF が上昇しやすいってこと。

来年以降の金利上昇局面では、高配当株 ETF が上昇しやすい

日本円 (JPY) の平均為替レートは、17 年間で最低水準

出展: J.P.Morgan, Guide to the Markets 4Q 2021

このグラフは、1994 年から直近までの平均値=100 とした場合の、為替レートをあらわしたものです。
着目したいのは一番左、日本のグラフです。

直近の日本円の為替レートは、1994 年~ 2021 年の 17 年間で最低水準になっています。
日本のインフレ率が低い状態で日本円の価値が下がることは、日本が世界とくらべて相対的に貧しくなっていくことを示しています。

日本が貧しくなっていることは、こちらの記事で紹介しています。

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海外へ投資して、儲けたお金を日本で使うのがコスパ良いね。

日本円 (JPY) の為替レートは、直近 17 年間で最低水準

まとめ:短期的な下落に備える

10 月は 9 月の相場を引きずって下落すると思いましたが、結局 S&P500 は最高値を更新し続けています。
まだまだ相場が強いため、先月と同じように積立投資を行いつつ、現金を貯めることが 2021 年 11 月の短期的な方針となります。

2021 年 11 月の短期方針
引き続き積立投資を行いつつ、下落局面で買い増しを行う

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相場が全然下がらないから、追加で投資するタイミングがないね。

また、今月は世界の経済成長率、企業景況感、各アセットのバリュエーションなどが書かれている J.P.Morgan のレポートを紹介しました。
これによると、

  • コロナショック後、S&P500 の強気相場開始から1年目のリターンは過去最高
  • コロナショック後、S&P500 の強気相場開始から2年目の最大下落率は平均の約半分
  • 来年以降の金利上昇局面では、高配当株 ETF が上昇しやすい
  • 日本円 (JPY) の為替レートは、直近 17 年間で最低水準

といったことがわかりました。

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最近の相場は、過去にないくらい異例の相場だってこと。

ご参考になりましたら幸いです。

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