この記事では、資産の運用実績を紹介します。
長期投資の一例として、参考・指標にしていただければと思います。
過去の資産実績は、こちらをご覧ください。
投資目的・方針
私の投資目的は老後資金の確保です。
また、投資方針は米国株式インデックスへの長期積立を主軸としています。
- 基本的にバイアンドホールド、売ることは考えない
- 主戦場は米国株式 ETF
- 米国株式インデックスへの積立投資を行う
- 相場下落局面で、追加購入を行う
コモディティ、新興国株式、高配当株式など、割安であれば何でも
投資目的、方針の詳細は、こちらをご覧ください。
》“となりの億万長者” の投資目的と方針
資産の運用実績
現在の資産合計は、約 4935 万円です。
概要
金融資産の内訳
運用実績
詳細
今月も変わらず、約 22.5 万円を米ドルへ換えて VTI へ積立投資しています。
今月は我慢ができずに、TLT を 300 万円ほど購入しました。
だって安かったから・・・!
SBI 証券で購入手数料が無料になっている AGG とで迷いましたが、TLT を購入することにしました。
TLT は BlackRock 社から提供されている、信用格付け AAA (最高格付け) 、残存期間が 20 年以上の米国国債 ETF です。
理論的には、残存期間が長ければ長いほど、金利の低下で債券の単価は上がります。
直近 1 年くらいで金利低下が見込まれることから、TLT はインカムゲインではなく、短期のキャピタルゲイン狙いで購入しました。
リセッション局面の株式が下落するタイミングで、TLT の売却を予定しています。
TLT チャート
これは直近 10 年間における TLT のチャートです。
直近の債券市場は、2021年頃から金利上昇により大きく下落しています。
TLT も漏れなく下落しており、その価格は 2012 年付近の価格まで下落しています。
- 2023 年後半にはリセッション突入による金利低下が予想されている
- 2012 年付近の安さまで下落している
急激な価格下落が目立っていたため、以前から債券の購入を狙っていました。
短期でキャピタルが取れそうなことが、AGG ではなく、TLT を購入した理由です。
現金で持っているのが、機会損失と思ったんだよね。
ドル円チャート (USD/JPY)
次に、ドル円チャートを見てみます。
4 月のドル円は 3 月の下落から一転して、じりじりと上昇しています。
最近はドル円と株価があまり連動しなくなったね。
ドルインデックス (DXY)、円インデックス(JXY)
ドル円チャートだけだとよく分からないので、ドルと円の価値をそれぞれ見てみます。
このチャートは、ドルインデックス (DXY) と円インデックス (JXY) を重ねたもので、青色が DXY、赤色が JXY です。
ドルインデックスは、複数の主要通貨に対するドル (USD) の価値を示した指数で、分子がドル (USD) 、分母が複数の主要通貨になっています。
つまり、ドルの価値が上がるとドルインデックス (DXY) のチャートは上がって、ドルの価値が下がるとチャートは下がります。
これは、円インデックス (JXY) にも、同じ考え方が使えます。
4 月は、日銀会合の後、JXY が下落しました。
DXY は 1 月から変化があまりないですが、 JXY は上下の変動が大きいです。
円高に振れそうな雰囲気はあるけど、円安が続いてるんだよね。
S&P500 チャート
3 月から S&P500 はじりじりと上昇しています。
昨年からボックス相場が続いているため、上昇したあと、下落するかと思いましたが、50 日移動平均線に跳ね返されて上昇しました。
長期的な方向性はよくわかりません。
淡々と積立投資を続けるよ。
経済・政治ニュース
- 金融政策変更、多角的レビュー期間でも必要なら実行-日銀総裁
金融政策変更、多角的レビュー期間でも必要なら実行-日銀総裁
日銀の植田総裁は、4 月 28 日、初めて出席した決定会合後の記者会見で「その時々に必要な政策変更は期間中であっても毎回の金融政策決定会合で議論し、必要があれば実行していく」と語りました。
つまり、何も決めないことを決めた、ということだね。
長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)政策を軸とした現行の大規模な金融緩和策は維持した、と記事には書かれています。
Guide to the Markets 2Q 2023
今月は J.P.Morgan から定期的に発行されているレポート “Guide to the Markets” を紹介します。
このレポートは、世界の経済成長率、企業景況感、各アセットのバリュエーションなどが書かれており、3 か月ごとに発行されます。
ここでは、米国株へ長期投資している人の目線で、興味深い情報をピックアップしていきます。
今回紹介するのは “2Q 2023” です。
以前、”1Q 2023″ を紹介しましたので、こちらも参考にしてみてください。
》【資産実績】2023年1月 (+174万円)
世界株価の割高、割安
このグラフは、2023 年 3 月 31 日時点における、世界株式指数の株価収益率 (PER) をあらわしたものです。
低ければ割安、高ければ割高を示しています。
ここ数年の傾向として、米国の PER は他国より高いことがわかります。
また、米国株式における今の PER(18.2) は、2004 年以降の平均値 (15.7) よりも高く、まだ割安水準とはいえません。
一方で、2004 年以降のレンジでは、日本の株価が割安であることがわかります。
新興国、欧州の株価は平均と同じくらいです。
直近の 20 年で、日本の PER は最低値付近だよ。
経済と株価の長期トレンド
このグラフは、米国の雇用者数の伸びと S&P500、景気後退期 (リセッション) のトレンドをあらわしています。
景気後退期 (リセッション) とは、半年にわたり景気が後退することをいいます。
このグラフから、雇用者数の伸びがボトム (極小値) になるとき、リセッションが発生する場合が多いことがわかります。
最近では、雇用者数の伸びは下落傾向にあり、2023 年後半~ 2024 年前半にかけて、ボトムになりそうです。
今までの歴史において、リセッション期間における S&P500 は、
- 一貫して下がり続ける
- ボトムをつけて上昇する
のどちらかです。
つまり、リセッション期間に投資資金を投入すると、高いリターンを期待できます。
2023 年後半~ 2024 年前半まで、株価の下落に耐える必要があるかもしれません。
もう少し耐える時間は続きそう・・・。
弱気相場の歴史
このグラフは、S&P500 における過去の弱気相場をあらわしています。
一般的に強気相場と弱気相場の定義はあいまいですが、ここでは、
- 弱気相場:直近高値から 20% 値下がりした期間
- 強気相場:弱気相場と弱気相場の間の期間
としています。
2022 年 1 月から始まった弱気相場は、2023 年 3 月末の時点で期間と下落幅が、1.2 年 / -14.3% となっています。
期間だけで言えば、すでにコロナショックを上回り、過去の弱気相場の平均くらいです。
下落幅はドットコムバブルの半分くらいで、弱気相場の中では最も低い下落率となっています。
歴史的に見ると、もっと下げても不思議じゃないんだよね。
現在の米国株価と 5 年後のリターン
このグラフは、横軸 S&P500 の予想株価収益率 (PER、12か月先) と 10 年後のトータルリターンをあらわしています。
このグラフから、PERと10年後のトータルリターンには、強い相関があることがわかります。
2023 年 3 月末時点の PER は約 18 倍です。(点線のところ)
これによると、10 年後のリターンがプラスになる確率は高く、年率で 6 ~ 7% のリターンを期待することができます。
日本円の平均為替レートは、29 年間で最低水準
このグラフは、1994 年から直近までの平均値=100 とした場合の、各国における平均為替レートです。
「平均為替レート」は「実質実効為替レート」を使っています。
実質実効為替レートとは、貿易量や物価水準などから通貨の実力を測る指標です。
つまり、他の通貨とくらべて、各国の通貨が割安なのか割高なのかを見ることができます。
着目したいのは一番左、日本のグラフです。
直近の日本円の為替レートは、1994 年~ 2023 年の 29 年間で最低水準です。
世界とくらべて、日本のインフレ率が低い状態で日本円の価値が下がることは、日本が貧しくなっていることを示しています。
》【止まらない円安とインフレ】個人ができるただ1つの対策
また、中国、米国、インドが過去最高に近い水準になっていることにも注目です。
日本円の実力は、1970 年代と同じくらいだよ。
S&P500 と 1 株利益 (EPS)
このグラフは、米国 S&P500 と 1 株利益 (EPS) をあらわしたものです。
EPS は、1 株でどれだけ利益を上げているかを数値化しています。
EPS を使って、株価を以下のようにあらわすことができます。
株価 = EPS (企業の実力値) × PER (投資家の期待値)
上のグラフを見ると、S&P500 の EPS は 2024 年以降も上がり続けることが予想されています。
そのため、S&P500 が下落した場合は、買い向かうことが適切と考えられます。
S&P500 は成長し続けているよ。
まとめ:積立投資を続けつつ、下落局面で買い増しをする
- 積立投資を継続する。
- 下落局面で買い増しをする。
4 月の米国株は、先月に引き続き、不透明感が強い相場でした。
これからのリセッション局面で下落する可能性があるため、まだまだ買い向かうチャンスはありそうです。
一括投資を行うタイミングは、こちらの記事をご参考ください。
》どっち? 積立投資 vs 一括投資【実例あり:組み合わせて併用する】
毎月変わりませんが、積立投資を続けて、株価の急落局面で買い増しすることが 2023 年 5 月の短期的な方針となります。
正直なところ、どこかで早く暴落してほしい。
ご参考になりましたら幸いです。
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