2020 年の税制改正によって、「ジュニアNISA」が 2023年で廃止されることが決まったことをご存じですか?
一般 NISA や、つみたて NISA よりも使いにくかったことが人気の無さの原因と言われていますが、廃止が決まったことによって、使い勝手が良くなりました。
ジュニアNISA口座を開設したいけど、色々な銀行と証券会社があって、よく分からない
子供用に銀行だったり証券口座を作りたい!どこで作るのが良いの?
こんな人のための記事です。
この記事では、かえるが実際にジュニア NISA を口座開設したときの流れをまとめていきます。子供用に銀行口座や証券口座を作りたいと思っている方、ぜひぜひ、ご参考ください。
ジュニア NISAとは?
メリットとデメリット
ジュニア NISA は、一言でいえば、未成年(0~19歳)で使用できる NISA です。NISA とは、ある金額までであれば非課税になる制度で、ジュニア NISA では、年間 80万円が非課税枠です。
2020年の税制改正前のジュニア NISA におけるメリットと、デメリットは以下の通りです。
- 年間 80万円の非課税投資枠が、最大 5年間(合計 400万円)利用可能
- 贈与税の枠(年間 110万円)の範囲内で資産を移動でき、相続ができる
- 成人の NISA のように自由な出金ができない。18歳まで払出し不可
3番目の「18歳まで払出し不可」のデメリットが大きく、せっかく貯めた資産の流動性がなくなるのが厳しいです。
デメリットは、必要なときに、お金を出せないこと・・・
また、教育資金を貯めるために作られたジュニア NISA でしたが、18歳まで払出しが出来なくなるということは、その目的を果たせていません。
税制改正によるデメリットの撤廃
しかし、2020年の税制改正でジュニア NISA の廃止が決まったことにより、「18歳まで払出し不可」のデメリットが撤廃されることになりました。
しかも、ジュニア NISA 廃止後であっても、「ロールオーバー」を使えば、配当金や値上がり益は非課税のまま、メリットを受けることができます。このとき、新しく買付はできないことに注意が必要です。
ジュニア NISA の投資口座を作成するメリットは、非課税枠の投資ができるだけではありません。複利効果の重要さを、家族へ教える機会にできます。
例えば、少額の資産を投資しておいて、子供が成人したときに、銀行口座と証券口座をプレゼントすることができます。
最初は少額だった資産が、複利によって増えた結果を見せることによって、投資に対する興味を持たせられます。
元々、子供名義の口座だけどね!
皆さん、子供の頃を思い出してください。お母さん銀行だったり、お父さん銀行を覚えていませんか?年をとって気が付いたら、無くなっていそうな銀行です。この延長ですね。
また、証券口座を開設するとき、親権者が2人いる場合は、親権者2人の承諾(自書サイン)が必要になります。これを利用して、子供のためと言いつつ、複利効果の知識を配偶者と共有することができます。
銀行口座と証券口座の開設
せっかく口座を開設するのであれば、出来るだけ使い勝手が良い口座を選びたいですよね。
ジュニア NISA を使うにあたって、「未成年」でも口座が開設できる銀行や証券会社を選ぶ必要があります。
銀行口座の開設
証券口座の前に、銀行口座を開設する必要があります。
ジュニア NISA の証券口座は、本人(未成年)の銀行口座がないと開設することができません。また、証券口座にいたっては、親権者の口座開設が必須です。
かえるの場合、銀行口座を開設するにあたり、
- 15歳未満の未成年でも、口座を開設できる
- ネット証券(可能なら、SBI 証券 or 楽天証券)と連携ができる
ことを前提としました。
SBI証券と楽天証券を軸にしたのは、かえるが口座を持っているから!
一方で、15歳未満の未成年で口座を開設できる主要な銀行は、以下の通りです。
- 楽天銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- ソニー銀行
- オリックス銀行
この5つの銀行の中から、選ぶ必要があります。
住信 SBI ネット銀行は、1通貨あたりの為替手数料が 4銭/1USDと最安のため、可能であれば使いたかったのですが、15歳未満の口座開設に対応していません。
SBI 証券か楽天証券と連携がしたかったので、かえるは楽天銀行を選びました。
自分で使ってみて、使い勝手が良いことは知ってたしね
証券口座の開設
親権者が証券口座を持っていない場合、ジュニア NISA の口座を開設することができないため、親権者の証券口座開設は必須となります。
ジュニア NISA に興味のある人は、既に自分で証券口座を持っている人がほとんどだと思います。もし、新しい証券会社で口座を開設する必要がある場合は、気持ちに抵抗があるかもしれません。
下の表は、ジュニア NISA における各証券会社の比較です。
単純なスペックで比較をすると、SBI 証券が一番良さそうです。
ジュニア NISA でどのような商品に投資をするか、個人によって異なる思いますが、SBI 証券しか外国株式を取り扱っていないのは、少し残念ですね。
ただ、海外ETF や個別株は、購入単価が高いので、NISA 枠の 80万円で購入すると枠を余らせる可能性があります。
そのため、投資信託を使うのが良いのかな、と個人的には思います。投資信託を使えば、100円~投資ができるので、80万円を余らすことはなく、上限まで使うことができます。
かえるは投資信託を選んだよ
S&P500 インデックス連動や、全世界へ投資するの投資信託は、 SBI 証券と楽天証券の両方にあるので、どちらかを選んでおけば問題ないと思います。
住信 SBI ネット銀行で最安の為替手数料が使えないので、楽天ポイントが貯まる楽天証券が若干有利です。また、楽天証券が楽天経済圏の一部であることも有利な点です。
親権者が証券口座を持っておらず、新たに口座を開設する手間があるときは、SBI 証券と楽天証券のどちらでも良いと思います。
かえるは、SBI 証券で開設したよ
まとめ:住信 SBI ネット銀行が使えないことに注意
ジュニア NISA は、2020年の税制改正前までは、「自由にお金を払いだせない」という致命的なデメリットがあったため、とても使いにくい制度でした。
しかし、税制改正後はそのデメリットが撤廃されたことから、メリットしかない制度になっています。
かえるは、子供に複利効果を体験してもらうために投資口座を作ったよ
口座を開設するときは、以下に注意する必要があります。
- 本人(未成年)でも口座開設できる銀行と証券会社を選ぶ
- 証券口座を開設するために、「本人名義」の銀行口座が必要
- 為替手数料最安の住信 SBI ネット銀行では、15歳未満の未成年が口座開設できない
- 証券口座を開設するときは、同じ証券会社に親権者の口座開設が必要
かえるは、自分の口座を持っている SBI 証券で開設しましたが、楽天証券でも良いかもしれません。
NISA 枠を上限まで使おうとすると、投資対象は投資信託になります。そうなると、取り扱っている投資商品に SBI 証券と楽天証券の間で差はほとんどありません。
そのため、
- 銀行口座:楽天銀行
- 証券口座:SBI 証券 or 楽天証券
の選択が良いと思います。
非課税枠をうまく使って、効率的にお金を貯めたいですね!
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