子供を大学へ行かせたいって気持ちはあるけど、なんとなく学費って高いってイメージあるのよね・・・。
子供には質の高い教育を受けさせたい。でも、そんなにお金かけられるかな。自分の老後資金が心配・・・。
こんな人のための記事です。
終身雇用制度が崩壊しつつある今の世の中、学歴はあまり関係ないって言う人もいますが、現実はそんなに甘くないですよね。
学歴は自分のステータスの一部として見られるので、うまく使えれば強い武器になります。
私自身、子供が出来て初めて、学歴の大切さについて真剣に考えるようになりました。間違いなく、学歴は人生をより良くする要素の一つだと思います。
人生を堅牢にするために、持っていて損はないもの、それが学歴・・・!
でも、ハイスペックな学歴を持とうとすると、お金がかかるんですよね。
この記事では、小学校~大学卒業までに最低限必要な教育費のシミュレーションをした後、どのようにすればお金を貯められるか、具体的な方法を紹介します。
小学校~大学までの学費は、平均いくら必要?
小学・中学・高校・大学の学費内訳
文部科学省が示している「学費 (学習費) 」には、明確な内訳が定義されています。
- 授業料
- 修学旅行・遠足・見学費
- PTA 会費
- 寄付金
- 図書費
- 通学費、制服
- 家庭内学習費 (家庭教師、学習費)
- 体験活動・地域活動・スポーツ・レクリエーション活動の月謝
つまり、ここに書かれていない費用は、追加で発生する可能性があるよ。
大学への進学などで、親と離れて子供が暮らす場合は、住居費や食費が別途必要になりますし、電車などの移動費も必要になると思います。
進学にかかるお金はいくら? (理系の場合)
「教育費」って一言で表現できますが、世の中のご家庭の数だけ、色々な計算の方法があると思います。ここでは、文部科学省の調査結果から、「平均的な」教育費を計算しました。
遠い将来の細かいことは誰にも予想できないから、教育費の計算はざっくりで良いよね。
また、最低限な教育費とは、「学校へ進学するための学費」としています。
この表は理系をサンプルとして、文部科学省のデータから抜粋しました。
「大学」は理・工学部、「大学院」は理・工・農学部のデータです。
参照先は以下の通りです。
ここで着目したいのは、大学へ進学するためには、全て国公立 (条件 1 ) を選択したとしても、最低で約 780 万円必要だということです。
一方で、全て私立を選択 (条件 9 ) すると、最高で約 2550 万円必要となります。
子供の教育にはお金をかけたいけど、現実は厳しい!
さらに着目したいのは、学費は最大で 約 1770 万円 (=2550 万円 ー 780 万円) の差になる点です。
貧富の差を感じちゃう。
大学、大学院の学費は、国公立や私立、学部や学科によって大きく変動します。
例えば、国公立は文系・理系で同じ金額になり、理系の中でも学部によって変わりません。
しかし、私立では一般的に文系より理系の方が高額になりますし、医学部や歯学部は極端に高額になる傾向があります。
医学部や歯学部に進むときは、親の理解 (お金) が必要だね。
とてもお金が必要になるため、サラリーマンの親としては節税で支出を減らしたり、副業で収入を増やしていきたいところです。
簡単には準備できない金額ですが、最初に現実を見ることが、将来を計画する上での第一歩だと思います。
次に、具体的な学費の貯め方について紹介します。
学費の貯め方
節約・節税をする
単純な話で、収支は「収入ー支出=収支」で表されます。
つまり、収支を増やすためには、「収入を増やすか」「支出を減らすか」のどちらかしかありません。
そんなの分かってるけど、収支が増えないんだよ・・・。
特に、サラリーマンは源泉徴収があるため、節税は難しいです。
こちらの記事で、サラリーマンの収入が増えていないにもかかわらず、税金は増加している事実を紹介しています。
サラリーマンは、税金を支払うために働いている・・・!
サラリーマンができる、具体的な「節税」の方法としては、
- ふるさと納税
- 医療控除
- 住宅ローン控除
などがあります。
また、「節約」の方法として、私は電気代を安くしたり、楽天経済圏への移住を実践しています。
詳しくは、こちらの記事をご覧いただければと思います。
投資をする
教育資金による投資は、余った資金ではなく、必ず使う資金で運用するため、リターンがマイナスにならないような運用方法を選ぶ必要があります。
さらに、負けられない運用となるため、リスク許容度 (価格変動に対する恐怖耐性) が思っている以上に小さくなることが予想されます。
リスクを極限まで、極端に小さくしようとすると、投資先は、
- 学資保険 (利回り=約 0.3%)
- 銀行預金 (利回り=約 0.02%)
などが考えられますが、あまりにも利回りが小さいため、おすすめはできません。
かえるは、再現性のある長期投資が良いと思うよ。
長期投資では、15 年以上持ち続けていれば、年平均リターンがマイナスにならないと言われています。しかも、アメリカの S&P500 インデックスに投資していれば、税引き後で年率 10% 程度のリターンを期待できます。
投資期間と年平均リターンの関係
再現性のある長期投資については、こちらの記事をご覧いただければと思います。
奨学金を使う
不足する学費を補うためには、奨学金を利用することが一般的なのかもしれません。
一般的かもしれないけど、かえるはオススメしないかな・・・。
確かに、現在の奨学金は、ゼロ金利と言っても問題がないくらい、低い金利になっています。
奨学金の利率推移
しかし、結局のところ「貸与」になってしまうため、いつかは学生本人が返済を行う必要があります。
最近では、奨学金が返済できない状態になってしまい、「奨学金破産」なんて言葉が生まれるようにもなりました。
奨学金の実態は、こちらの記事をご覧いただければと思います。
奨学金の返済に使うくらいだったら、長期投資で確実に資金を増やした方が良いと思うんだよね。
例えば、毎月 20,000 円を 20 年間積立てて、利回り 5% で運用したとすると、約 822 万円を手に入れることができます。
この金額は、「最低でも約 780 万円必要」とする学費を上回ります。
複利は味方にすると、とても強力だよ。
まとめ:大学までの学費は、最低 780 万円、最高 2550 万円
小学校~大学・大学院までの学費は、最低 780 万円、最高 2,550 万円 と試算しました。
その差はなんと、1,770万円!
貧富の差が、こんなにはっきりと・・・!
子供を持つ親としては、優れた環境で子供を教育したいと願望はあるのですが、現実は厳しい結果となりました。
世の中、お金があれば大抵のことはできるよね・・・。
簡単には準備できない金額ですが、最初に現実を見ることが、将来を計画する上での第一歩になります。
この莫大な教育資金を準備する方法として、
- 節約・節税をする
- 投資をする
- 奨学金を使う
ことを紹介しました。
どれか一つを選ぶ必要はないので、それぞれのメリット・デメリットを考えながら将来を計画することが良いと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
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