最近、投資ブームだよね。でも給料が少ないから投資に回せるお金がないよ・・・。
投資って面倒くさそう。毎日の生活でギリギリだし、私には関係ないわ。
こんな人のための記事です。
会社員の場合、収入は簡単な計算式であらわすと、
収入 = 給与所得 ー 支出 + ( 投資資産 × 利回り ) となります。
つまり、収入を増やすためには、
- 給与所得 を増やす
- 支出 を減らす
- 投資資産×利回り を増やす
ことが必要となります。
この中でも、「投資資産×利回り」はかけ算で計算できることから、投資資産が大きい場合は、爆発的な収入を生み出します。
一方で、投資資産が小さい場合は、あまり収入を生み出すことができません。
この記事では、少額投資に「意味はある派」と「意味はない派」の意見を比較します。
そのあと、少額投資のメリットがとても多いことを紹介していきます。
- 少額投資に意味はないのか?
- 少額でも投資をしたほうが良い 15のメリット
- メリット①:勉強したり、調べる力が身につく
- メリット②:証券口座を作ること自体に意味がある
- メリット③:銀行や証券会社の手数料に詳しくなる
- メリット④:税金に詳しくなる
- メリット⑤:経済や政治ニュースに詳しくなる
- メリット⑥:株式で儲ける方法が色々あることに気づく
- メリット⑦:チャートの動きが直感で分かるようになる
- メリット⑧:不労所得の喜びに気づく
- メリット⑨:投資が人生を豊かにしてくれることに気づく
- メリット⑩:アクティブ投資のリターンが低いことに気づく
- メリット⑪:給与の大切さに気づく
- メリット⑫:福利の強さに気づく
- メリット⑬:投資の失敗を早く経験できる
- メリット⑭:長期の積立投資が最強だと気づく
- メリット⑮:現金の将来価値に気づく
- まとめ:今すぐに投資を始めよう
少額投資に意味はないのか?
ここでの「少額」とは、10 万円以下を想定します。
ちなみに、SBI 証券や楽天証券の投資信託であれば、100 円から投資を始めることができます。
お金がないから投資を始められない、は言い訳ってこと。
まず、少額投資に「意味はない派」と「意味はある派」の意見を比べてみます。
少額投資に意味はない派の主張
資産運用の利益が少ない
先ほど登場したこちらの式
収入 = 給与所得 ー 支出 + ( 投資資産 × 利回り )
一般的に、ハイリスク・ハイリターン投資であっても、利回りは平均 10%/年あれば良いほうです。
したがって、投資資産 10 万円以下の場合、資産運用によるリターンは 1 万円/年以下です。
アルバイトしてた方がリターン大きいね・・・。
資産運用よりも自己投資して副業をやるべき
以前、会社員の給与所得が増えにくいことを紹介しました。
会社員の給与所得は持っているスキルで決まらず、学歴、年齢、業界などで決まります。
そのため、収入を増やす方法の一つとして、副業をすることが効果的です。
しかし、自分自身が副業できるスキルを身につけていない場合があります。
そんなときは、自己投資により新しいスキルを身につければ、副業で稼ぐことができます。
自己投資して、副業で収入を増やしたほうが良いって考え方だね。
少額投資に意味はある派の主張
資産運用のスキルが身につく
資産運用をしていると、お金にまつわる色々な知識・スキルを身につけることができます。
資産を増やすスキル、詐欺から身を守るスキル、世界のお金の巡り方など、義務教育では教えてくれないことを身につけられます。
お金の知識は義務教育レベルで必須だよね。
自己投資と並行してやれる
将来、資産運用をやるのであれば、今から準備していても損はありません。
また、何をやるかにもよりますが、そもそも自己投資に資金はそんなに必要ありません。
設備が必要なら、お金は必要なんだけどね。
今や有益な情報は無料で手に入る時代です。
ほとんどの場合、必要なのは書籍代程度で、有料セミナーなんて必要ありません。
私の場合、自己投資として技術士試験を受験して、見事に合格しました。
費やした時間は2年間 (1度落ちました) ですが、コストは書籍代、交通費くらいです。
私は特に有料セミナーを利用していませんし、使用しなくても合格できると思います。
技術士のメリットについては、こちらの記事をご参考ください。
自己投資=自分にお金を使う、とも読めるね。
つまり、投資する人の価値観・目的次第
少額投資に「意味はある派、意味はない派」の議論は、「ご飯派とパン派」、「持ち家派と賃貸派」の議論に似ています。
つまり、自分のお金なんだから、どう使おうが好きにしても良い、ということです。
まぁ、当たり前だよね。
しかし、私の経験上、少額投資に意味はあります。
次に、少額投資をしたほうが良いメリットを紹介していきます。
少額でも投資をしたほうが良い 15のメリット
一言でいうと、少額の投資でたくさん失敗しましょう、が私の主張です。
少額で失敗することにより、その損失を最小化して、早期に回復することができます。
大切なのは、小さい失敗をたくさんして、その数だけ復活することだと考えています。
最も避けたいのは、市場から退場してしまうような、致命的な失敗です。
ここから、実際に私が資産運用してみて、得られたメリットを紹介していきます。
メリット①:勉強したり、調べる力が身につく
投資の世界では、知識の無い人をだましてお金を巻き上げる詐欺が多いです。
そういった詐欺を見抜くためにも、「正確な情報」を知ることが大切です。
つまり、1つの情報源だけで信じるのではなく、複数の情報源を比べて、自分が納得した情報を選択する力が必要です。
投資をすると、情報の収集力、決断力、実行力といったスキルが身につきます。
現代社会を生き抜くために、勉強したり調べる力はとても大切。
メリット②:証券口座を作ること自体に意味がある
証券口座を作るためには、色々な書類を準備するため、1か月ほど期間が必要となります。
そのため、あらかじめ証券口座を作っておくと、必要になったときにすぐ資産運用を始めることができます。
また、キャンペーン時期に口座を開設することにより、現金と同じように使うことができるポイントを大量に手に入れることができます。
証券口座は、維持費無料で作ることができます。
私のおすすめは、SBI 証券と楽天証券です。
人生において、証券口座は銀行口座と同じくらい必要だと思うよ。
メリット③:銀行や証券会社の手数料に詳しくなる
資産運用のリターンを自分でコントロールすることはできませんが、運用コストをコントロールすることはできます。
何かに投資するとき、為替手数料や信託報酬などの手数料をチェックすることは必須です。
世の中の金融商品は、「コストが高いから品質が良いもの」が成立しません。
そのため、できるだけ手数料を安くすることが、資産の最大化に有効です。
手数料の相場観を持つことが大切かな。
メリット④:税金に詳しくなる
お金が儲かるところには、必ず税金があります。
例えば、証券会社の特定口座で取引をするとき、利益に対して約 20% の税金がかかります。
一般 NISA、つみたて NISA、iDeCo を使うと、この税金を少なくすることができます。
また、損益がマイナスになったとき、確定申告により3年間の損益を通算できます。
このような税金に詳しくなれます。
知識そのものより、手に入れる手段を知ることが大切。
メリット⑤:経済や政治ニュースに詳しくなる
インデックス投資、個別株投資などの投資スタンスにかかわらず、投資をしていると経済や政治ニュースに詳しくなります。
自分の資産に関係するニュースがあるかもしれないからね。
しかし、ニュースを見たからといって、運用成績が良くなるかというと、そうでもないのが面白いところです。
ノイズになる情報は捨てつつ、本当に必要な情報だけを選別することが大切です。
メリット⑥:株式で儲ける方法が色々あることに気づく
株式で儲ける手段は色々あります。
一般的にはインカムゲインとキャピタルゲインですが、それだけではありません。
確かにそれぞれ高配当株投資とインデックス投資に代表されるように、リターンの大きい部分を占めています。
高配当株投資とインデックス投資については、こちらの記事を参照ください。
インカムゲインとキャピタルゲイン以外にも、株主優待、貸株、証券会社ごとのポイント還元などがあります。
おまけみたいなものなので、収益の柱にすることはできませんが、オトク感があります。
単純にメリットしかないし、調べるだけでも楽しいよ。
メリット⑦:チャートの動きが直感で分かるようになる
毎日チャートを見ていると、不思議なことに、そのうちチャートの動きが直感で分かるようになります。
不思議だけど、これは本当。
お金をかけない「やったつもりのトレード」を繰り返しても、本気にならないのであまり意味がないです。
実際に自分のお金をかけて売買してみると、本気でチャートを読むようになります。
移動平均や相関係数のように、チャートを読むために必要な知識もありますが、自然と身についていくと思います。
チャート読むのが好きじゃないと、苦痛なんだけどね。
メリット⑧:不労所得の喜びに気づく
資産運用で増えていくお金は、働かなくても増えていく不労所得です。
何もしなくても、時間経過によりお金が増えていきます。
これは、何かに投資しなければ、味わうことができない貴重な経験です。
逆に、お金が減っていくこともあるんだけどね。
メリット⑨:投資が人生を豊かにしてくれることに気づく
世の中には、「投資」が数多くあります。
例えば、不動産や株式などの金融資産へ投資する以外に、自己投資や、誰か (例えば自分の子供) に投資することもあります。
自分の投資により、何かが成長していく様子を見るのは、言いようのない喜びがあります。
人への投資は、リターンの可能性が無限大だよ。
メリット⑩:アクティブ投資のリターンが低いことに気づく
アクティブ投資は、テクニカル分析を行い、金融商品を売り買いする投資手法のことです。
私の経験談になりますが、アクティブ投資は勉強した時間のわりに、リターンが増えません。
トレードに勝てた理由が、次のトレードでも有効だと思い込んでしまうところに、その理由があると考えています。
さらに勝ち続けていくと、信用取引がやりたくなります。
そうなると、負けるまでトレードをしていって、最後は今までのリターンが消失してしまいます。
少額投資だと、市場から退場するような最悪の失敗は回避できるよ。
メリット⑪:給与の大切さに気づく
投資をしていると、含み損が大きくなることがあります。
そんなとき、定期的に手に入る会社員の給与が、ありがたく感じるようになります。
どんなに資産運用で負けていても、ノーリスクで、定期的に手元に残る給与はとても大切です。
毎月、定期的にお金をもらえる給与は偉大・・・!
メリット⑫:福利の強さに気づく
福利とは、元金に加わった利子に、さらに利子がつくことです。
福利は非常に強力です。
強力すぎて、アインシュタインが「人生最大の発明」と呼んだくらいです。
例えば、仮に利回り 7%/年で運用したとして、10 万円を 20 年間放置しておくと、10 万円は 38.7 万円 (3.87倍) にもなります。
利回り 7% は、現実的で控えめな利回りだよ。
メリット⑬:投資の失敗を早く経験できる
誰しもが失敗はしたくないものです。
しかし、だからこそ、失敗は貴重で価値があります。
少額だからといって、投資する機会を先延ばしにすると、失敗を経験するタイミングが遅くなります。
いずれやる失敗であれば、早めに失敗しておいたほうが良いです。
チャレンジしないと、失敗はしないからね。
メリット⑭:長期の積立投資が最強だと気づく
リスクは投資期間に依存します。
この図は、1950 年~ 2013 年にアメリカの S&P500 インデックスへ投資した場合の、投資期間と年平均リターンの関係です。
図の中の黒印がリターンの平均値を示しています。
ここから分かることは、
- 投資開始直後、1年目は+52% ~ ー37% と価格変動 (リスク) が大きい
- 15 年以上 S&P500 インデックスへ投資すると、リターンがマイナスにならなかった。
ということです。
つまり、投資期間が長期になればなるほど、価格変動 (リスク) は収束します。
また、平均リターンはマイナスになりにくくなることが読み取れます。
マイナスにならないリスク資産って、スゴくない?
メリット⑮:現金の将来価値に気づく
S&P500 チャート
この記事を書いている時点で、S&P500 は約 4400 ポイントと史上最高値を更新し続けています。
S&P500 は、アメリカ市場における「時価総額加重平均型」の株価指数です。
1941 年から 1943 年の時価総額 (株価に上場株式数を掛けた値) の平均を 10 として、現在の時価総額がどの程度なのかを表しています。
S&P500 の値が 4400 になったということは、約 80年間で、時価総額が 440 倍になったということです。
年率に換算すると、約 7.9%/年 のリターンです。
年率 7.9%/年 の金融資産を 10 年間続けると、リターンは約2倍です。
つまり、今持っている現金は、10 年後、2倍の価値を持つ可能性があります。
もったいなくて、無駄づかいできなくなっちゃうね。
まとめ:今すぐに投資を始めよう
この記事では、少額投資に「意味はある派」と「意味はない派」の意見を比較したあと、少額投資のメリットがとても多いことを紹介しました。
少額投資に「意味はある派」と「意味はない派」の意見は、優劣をつけることが難しいです。
投資する人の価値観や目的次第で、少額投資の意味は異なると考えました。
一方で、私自身は少額投資に「意味はある派」です。
私の経験をもとにして、そのメリットを 15 個紹介しました。
思いつくだけでも、これだけのメリットが少額投資にはあります。
少しの資金でも、自分のお金で投資すると投資のメリットが実感できるよ。
ご参考になりましたら幸いです。
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